目が重い。泣きすぎた。 頑張ったメイクだってもう台無しだし。 家族に変に思われるかも。 どうしようかな─────なんて、立ち止まりそうになった、その時。 「…桃子?」 低い声が降ってきた。 この声、だいたい予想はできるけど。 足を止め、見上げると。 「………げ。」 「毎回それやめろや」 外灯に照らされたチンピラがいた。 …最悪だ。 真琴には1番会いたくなかったのに。 背の高い真琴は腰を曲げて、私の顔を覗き込んだ。