聞こえるのは、昼間よりしっとりしたメロディ。 イルミネーションに興奮する人々の声。 しばらくしてやっと、尚くんの声がする。 「……最初の方。」 私が目を開くと、尚くんはまだ前を向いたままで。 「遊ぶの断ってたの、なんか菅原といると変な気持ちになるからだった。」 一切、こっちを見てくれない。 「……それって、俺の求めてるドキドキとは違うと思う。」