先生は溺愛ダンナさま  旅行編

「うん、でもみんな悔しがってたわ。理人くんがあんまりあなたに夢中だったから。彼、大学生の頃とても人気があったから」


「そうでしょうね、私の先生だった時もとてもモテてましたから」


「そうなんだ、それでもあなたは平気だったの?」


「平気じゃなかったけど、私の理人さんへの気持ちは誰にも負けませんから」


こんなとこで高らかに宣言してどうなるものでもないけれど、私の心からの言葉だ。


「そう、ようやくわかった。彼があなたを選んだ理由が」


言ってまたクスクス笑いだすけれど、今度はなぜだか寂しそうな笑顔だった。


だけど、彼女はほかの女性たちとはちょっと違うような気がした。
少なくとも、私のいない隙に酔った理人さんに取り入ろうとかする人ではないみたい。


だって、私に電話をかけてきてくれたんだし、彼のことを心配してくれているのは間違いない。