先生は溺愛ダンナさま  旅行編

「え、ほんとに?良かった。ちょっと私には可愛すぎないかなって心配だったんだけど」


「よく似合うよ」


「嬉しいな」


「今すぐ抱きしめたいくらいだ」


えーっ?理人さんってば。


ちょっと彼の声が大きいような気がして焦ってしまう。理人さんのテンションがいつもよりも少し上がってるみたい。


目を細めて眩しそうに私を見るから、さすがに照れちゃうよ。


「ごめんごめん、旅行中ずっと楽しくてすみれとずっと一緒にいられて浮かれているんだ、おかしいかな?俺やっぱり」


自重気味に小さく笑う彼の腕をそっと掴む。


「ううん、おかしくなんて全然ないよ、だって私も同じだもん」