彼は愛おしそうに私のおでこや頬に、キスの雨を降らせる。


首筋と耳たぶにもキスされると、ドキドキと胸が高鳴ってくる。


「理人さん、大好き」


こんな時は理人さんの愛で私をいっぱいにして欲しい。


なんにも考えられなくなるくらいに、強く抱きしめてほしいの。


「俺もすみれが大好きだよ」


「じゃあ永遠の愛を誓いますか?」


ふと思いたって、結婚式の誓いの言葉みたいなことを聞いてみる。


「はい、誓います。命の限り妻を愛します」


やーん理人さんたら、甘いセリフまで付け足してくれるなんて。


顔を見合わせてクスクス笑ったら胸の奥が暖かい。


「理人さん」


彼のたくましい胸にすがりついて目を閉じたら、力強く抱きしめられて。


熱くなった身体を重ねあうと、どちらからともなく求め合っていた。


そして、愛しい旦那さまの熱で満たされた甘い甘い夜は更けていった。