先輩と、一時間。

「……いやっ、嫌です!」

三人が、一瞬固まる。


「てめぇ調子乗ってんじゃねぇぞ!」
もう一度、チャラ男が壁を蹴る。

三人組はどんどんどんどん詰め寄ってくる。
もう逃げ場はない。


「いいから金出せよ!」
チャラ男が怒鳴る。

「いやっ!」
ついに、胸ぐらを掴まれた。


「金出せっつってんだろ」

チャラ男の顔が目の前にある。


怖い……
ぎゅっとつむった目から、涙がこぼれ落ちる。
その涙は、地面にシミをつくった。



先輩……
先輩……
星斗先輩……!