先輩と、一時間。

「あれ?なんかコイツ勘違いしてね?」

そのうちの一人が言うと、他の二人がゲラゲラ笑う。




「お前、緑高校だろ?」

「そ、そうですけど……」

「じゃ、金出せよ」


色の抜けた髪をいじりながら、三人はどんどん私に詰め寄ってくる。



「お金持ってないです」

「嘘ついてんじゃねーよ!」
チャラ男が、近くにあった壁を蹴る。

思わず、肩がビクッとなった。



「緑高校のヤツが持ってないわけねーだろ?」

ぎゅっとカバンの紐を握りしめた。


これはお金を出した方がいいのか?
定期があるから、帰りには困らない。
それでも……

それでも、お母さんとお父さんが頑張って働いて稼いだお金。
こんな人たちに払うのは……悔しい。