先輩と、一時間。

「先輩……ちゃんと誰かに言ってますか?
家族とか先生とか、誰かに言ってますか?」


「え、えぇ?」


途端に、先輩が呆気にとられたような顔をする。

「だから、先輩は誰かにイジメられてる事言ったんですか?
言わないと、いつまでもいつまでも――――」

「言った言った!言いました!」



「あ、それならいいんですけど―――」

「先生に言いました!
もうそろそろイジメも終わるから!
大丈夫!」


やけに元気いっぱいになった先輩。

それでも…………


「じゃ、俺と里歌は末永く幸せに。ということで、めでたしめでたし」


と言いながら抱きしめてくる、ドSなところは変わらない。



「先輩」

「ん?」

「Sなところも好きですよ?」


顔を赤らめた先輩に、私は笑いかけた。