なんだかんだいったって、家族は大切。 家族が俺のせいで困ったりすんのは嫌だ。 でも…………琉菜と別れて栞と交際も出来ない。 付いてこいって言ったのは俺なのに……。 俺が手放したら何の意味もない。 「…あら…彰…………聞いていたの……?」 「……はい。」 俺に気付いた母は、電話を切った。