嫌いなあいつと屋根の下




シーン…



やっぱり誰もいない…



「勝政さーん…?」



勝政さんとは私の父親のこと



私は何故だか昔から実の父親なのに名前で呼ばされていた



私は何度も何度も大きな声で勝政さんを呼んだけど、返事はなかった



お、お買い物にでも行ったのかな…?



フリーターである勝政さんは母親の忍さんの代わりに家事一般をしている



でも、お買い物に行ったとしても、勝政さんはこの時間帯には家にいるはず…



私は不意に机を見た



んっ…?



机にはメモが置いてあった



メモにはこう書いてあった




『親愛なる我が娘、みーこへ


母さんが急な転勤でアメリカに行くことになりました
父さんも母さんについていくことにしました
みーこには何も伝えてないけれど、急に転校は可哀そうかな?って思い、みーこはここに残ってもらうことにしました
だけど、みーこは一人では家事出来ないので、父さんたちの友人の家に預けることにしました
荷物はもう送ってあるから

本当にごめんね


      父さん、勝政より』




私はこの手紙を読んだとき、いったいどういうことかを把握するのに少し手間取った