「お前…こんなところで何してるの?」
「えっ…?」
私が振り向くと、当時喧嘩ばっかりしていた片桐(小学5年生)が立ってた
私は片桐を見なかったことにして、無視をした
「無視かよ」
ふんだ、こんな気分のときにあんたなんか見たくない
私は手提げをギュッと抱きしめた
「…」
片桐はそれから何も言わず、帰っていった
カランッ
んっ?
私は音をしたほうに顔を向けた
傘立てに一本の傘がある
さっきまでなかったのに…
私はさっき帰っていった片桐の方を見た
ランドセルを頭の上に乗せて、ずぶ濡れになりながら校庭を横切っていた
これ…もしかしてあいつの…?
「…」
私は無言でその場に立っていた

