私は片桐を見た



もうピーチパイを食べ終わっていて、お皿を片付けていた



顔を見ると、フッと笑った



む、ムカつくーーー!!



わかってたなら、教えなさいよ



「やっぱ…二人っきりなんて無理よね」



叔母さんが心配そうな顔で言った



駄目、嫌そうな顔したら…



「いいえ、全然大丈夫ですよ!!」



内心、本当は全然大丈夫じゃない



冗談じゃないわよ!なんで片桐なんかと二人っきりの夜を過ごさなきゃいけないのよ!!



「翔吾も夜、神子ちゃんを襲わないように」



「誰がこんな貧乳女襲うか」



あいつはそう吐いて、階段を駆け上った



こ、この猿ーーーー!!!



私だってあんたみたいな奴に襲われたくないわよ!!



「まったく…あのこったら…。神子ちゃん、本当に大丈夫?」



「はい!全然!!」



大丈夫じゃないよ!!



だけど、顔には出さないことに



こうして、最悪な夜が訪れる…