勝手に怒ってろバーカ!



私だってあの時、傷ついたんだから



だって、かたつむりよ?!



私はあんなヌルヌルじゃないし、そんなに遅くないし、雨も嫌いなの!



私は片桐の背中にくっついた



大きな背中だなぁ…



いつのまにこんなに大きくなったんだ?



いっつも後ろの席だから気付かなかった



「おまえさぁ…」



「んー、何?猿?」



「その呼び方やめろ。お前…胸ないな」



ぴきっ…



今なんて言いました…?



胸がないですと…



こいつ、私が一番気にしてる事をあっさりと、しかも何の恥じらいもなく…



ごんっ



私は自分のおでこを片桐の頭にぶつけた



「いってぇー、何するんだよ!!」



「当然の報いだ、馬鹿!!」



やっぱり、こいつ大っ嫌い



ううん、嫌いが大っ嫌いにグレードアップしたのよ!!



これからの同居生活はどうなるやら…