嫌いなあいつと屋根の下





うぅ…こんなの私じゃない



何度も何度もそう思ってるのに、やっぱり気にしてしまう



ピピッピピッ



あっ、もうこんな時間か



携帯のアラームが鳴り、私は鞄を持ち、部屋を出た



家を出ると、そこにはもう片桐の姿が見えた



いつも見慣れている私服だけど、こういうときは何故かドキドキする



「じゃあ、行くか」



「う、うん…」



ほ、本当にデート…



片桐の後を追いながら、私は不意に片桐の巻いているマフラーに注目した



こいつ…ワザとか?



片桐が今日巻いているマフラーは私がこいつの誕生日の時に投げたものだ



=こいつのために買った誕生日プレゼント…



ワザとだ…私の反応を見てる…



「んっ?どした?」



「別に…」



その手には乗らないんだからね



私を甘く見ないでよ!