嫌いなあいつと屋根の下




やっぱあげたほうがいいのかな…?



「あげたほうが片桐君もきっと喜ぶよー」



私の心を読んだのか、由果がそう言った



よ、喜んでくれるのかな…?



散々馬鹿にしたのに…



私の心は今、二つに分かれている



素直にあげたいという気持ちとあげても喜んでくれるのか?という不安な気持ち



でも…でも…



!そうだ!今まで、馬鹿にしていたお詫びに買ってやるんだ



そしたら、変に怪しまれないし




「やっと決まったー、じゃあ買ってくるね」



私はそんな由果の声なんて聞こえず、頭の中では片桐に何をあげるのかで迷っていた



あげるって言っても…片桐って何が欲しいんだろう?



今思えば私って片桐のことまったく知らないんだよね



10年間も同じクラスだったのに…



そのとき、ふとある物が目に入った



そういえば、あいついっつもこの季節にしてると…



私は迷わずそれを手に取った