ごめんね…しぃ…本当にごめんね…










「まったく…あのくらいで気絶なんて…さすがバ片桐」



「だから、『バ』はつけるな」



「フンッ」



あの後、私が戻ったとき片桐は既に起きていた



どうやら映画の初めから気絶していたらしい…



本当に怖がりなのだから…



そのとき、私はふと考えてしまった



…片桐は私が好きなのかな…?



しぃのことがあったから、いつも頭に入っていないはずのことを考えてしまう



前にクラスの女共が言ってた



『片桐はみーこを追いかけてこの高校に入ってきた』



まさかね…そんなわけあるわけないじゃない




「?どうした?」



「別にそれにしてもさっきの映画面白かったよねー、特に○○が××から出てきたところなんてもう…あれー?片桐君震えてるよー?」



「震えてねぇ!!」



「本当かなー?」



そうだよ…そんなことあるわけないんだから…