オーバーに手を振ってくる女…
あの子は片桐の彼女の松林 響《マツハヤシ キョウ》
何かすっかり私も仲良くなってしまっている
変な私、片桐の彼女なら少しくらい嫌な気持ちになってもいいのに、そんなの全然ない
まぁ、この子の人柄や性格がそうさせたと思うけど
一瞬、穏やかな気持ちになった途端…
「みーこ!!ビックニュース!!」
ガバッ
誰かが私に抱きついてきた
こいつは普通に登場できないのか…?
穏やかな気持ちから一瞬にしてイライラになった
「何?てか、重い。あんたまた太った?」
「ひどっ!!それが乙女にいう台詞?!」
「正直に忠告してやったんだから、感謝されたいぐらいね」
「みーこの意地悪!!」
その光景を隣でクスクス笑いながら見ている響と呆れながら見ている片桐
これが毎日の日常になっている