右手は片桐の手に握られている 片桐は寝ているから、離してくれそうもない どうして…こんなことするの? 彼女いるんでしょう…? だったら…こんなことしないでよ… 張り裂けそうな痛みに堪えた 私はもう一度ベットに潜り込んだ 振りほどけない手… ずっとこのままだったらいいのに… そんなことを思う私は最低だと思う… 片桐には彼女がいる… 片桐はもうその人のもの… 私は… もう駄目だよ… ソッと片桐に手から自分の手を抜いた 泣きたいけど、もう泣けない… もういっぱいいっぱい泣いたから…