最近、教室にいるのが嫌になった



たぶん、原因はあいつ…



片桐の隣にはいっつもあいつの彼女がいる



小さくて可愛くて、まるで私とは正反対



それを見るのが嫌で、いっつもここにいるのかもしれない



「むぅ…。じゃあ、私の恋バナ聞いてよ」



「いいけど…たぶん聞き流してると思うわよ?」



「別にいいよ。私がいいたいだけだし」



由果は次々と喋っていく



こいつが喋らない日なんてないんじゃないのか…?



私はそう思いながら、本のページをまためくった



心理学の本を最近では読み始めた



由果に見せたら、頭が痛くなって、保健室でしばらく寝ていたけど






・・・・・・・



こんなの読んでもどうにもならないってことはわかっている



だけど、どうしても早く忘れしまいたい…



片桐のことが好きという感情を…