中高一貫コースはある意味、孤立している。
校舎が別だっていうのが一番大きいけど。
見ている世界が違うのだろうなとヒナは思う。
下手をすれば4歳からずっと一緒に過ごしてきたクラスメートだっている。
決められた人たちとしか喋ることのない世界で。
エマは生きている。
守られているのかもしれない。
でも、高校生になってからは、違うのではないのか。
高校を卒業したら、エマは外の世界で生きられるのだろうか。
「あのさ。ヒナちゃんと一緒にいるオレンジ頭の人って誰?」
昼休み。
中庭でいつものように、ヒナとエマはベンチに座ってお昼ご飯を食べていた。
急に、エマが予想外の話題を振ってくるので。
ヒナはゴホゴホと咳き込んだ。
「チューキチ君のこと?」
「チューキチ? 変な名前!」
真顔でエマが言う。
「いやっ。チューキチっていうのはあだ名でね。本名はナカヨシって言うんだ。大中小の中に吉日の吉って書いて中吉」
「あ、だからチューキチなんだ」
納得したかのように。
エマは、頷いた。
「そうそう。で、そのチューキチ君がどうかしたの?」
「いや、別に。ヒナちゃん仲がいいんだねって」
「仲が良いっていうか…。同じクラスだし、同じ学級委員だからかな」
「へ? あの人。進学コースなの?」
エマの箸が止まる。
「あの見かけで進学コースなの!?」
エマが驚いてヒナを見る。
「そうだけど…」
「ふーん」
ヒナはエマが何か言いたげなのに気づいた。
やっぱり昨日のことを気にしているのだろう。
ただ、エマのことだ。
プライドが邪魔して素直に謝ることが出来ないのだろう。
「あのさ、エマ」
「何?」
「エマってさ、数学得意じゃん?」
「え、私よりシオンのほうが得意だと思うけど」
「いや、でも苦手じゃないでしょ?」
「まー、普通かな」
ご馳走様でしたと言って。
エマはお弁当箱を片付け始める。
「あのさ、私とチューキチ君が勉強教えてって言ったらどうする?」
校舎が別だっていうのが一番大きいけど。
見ている世界が違うのだろうなとヒナは思う。
下手をすれば4歳からずっと一緒に過ごしてきたクラスメートだっている。
決められた人たちとしか喋ることのない世界で。
エマは生きている。
守られているのかもしれない。
でも、高校生になってからは、違うのではないのか。
高校を卒業したら、エマは外の世界で生きられるのだろうか。
「あのさ。ヒナちゃんと一緒にいるオレンジ頭の人って誰?」
昼休み。
中庭でいつものように、ヒナとエマはベンチに座ってお昼ご飯を食べていた。
急に、エマが予想外の話題を振ってくるので。
ヒナはゴホゴホと咳き込んだ。
「チューキチ君のこと?」
「チューキチ? 変な名前!」
真顔でエマが言う。
「いやっ。チューキチっていうのはあだ名でね。本名はナカヨシって言うんだ。大中小の中に吉日の吉って書いて中吉」
「あ、だからチューキチなんだ」
納得したかのように。
エマは、頷いた。
「そうそう。で、そのチューキチ君がどうかしたの?」
「いや、別に。ヒナちゃん仲がいいんだねって」
「仲が良いっていうか…。同じクラスだし、同じ学級委員だからかな」
「へ? あの人。進学コースなの?」
エマの箸が止まる。
「あの見かけで進学コースなの!?」
エマが驚いてヒナを見る。
「そうだけど…」
「ふーん」
ヒナはエマが何か言いたげなのに気づいた。
やっぱり昨日のことを気にしているのだろう。
ただ、エマのことだ。
プライドが邪魔して素直に謝ることが出来ないのだろう。
「あのさ、エマ」
「何?」
「エマってさ、数学得意じゃん?」
「え、私よりシオンのほうが得意だと思うけど」
「いや、でも苦手じゃないでしょ?」
「まー、普通かな」
ご馳走様でしたと言って。
エマはお弁当箱を片付け始める。
「あのさ、私とチューキチ君が勉強教えてって言ったらどうする?」


