「…おう、ここの店長をしてる赤本だ。」

別に名前なんてどうでもいいし。

「ここだよねぇ?可愛い従業員さんがいるの。
…まぁ、今は消えちゃったみたいだけど。」

そう、ここはヨルが働いていた場所だ。
特定するのは簡単だったよ?噂ってすぐ広まる
からね。

「お前誰だよ?あいつになんか用でもあんの?
あれは、俺らの所有物だ。」

所有物ねぇ。

「…気に入らないね。」
僕は手に持っていた従業員さんを店長に
ぶん投げた。

「その人も所有物?ごめんね、投げちゃって」