紅茶と喧嘩

「ねえ、父さんぼくを連れて行ってよ。
いくら、殴ってもいいよ。ただのお人形さんで
いるから。…だからもう兄さんや母さんに関わらないで。」

その時、久しぶりに泣いた。

‘父さん,はニヤリと笑って
「じゃあ行こうか。お前は俺の大事な‘息子,
だからな。」

怖い、怖くてたまらない。だけどこれがぼくに
できる精一杯。

「っだめよ!なんて事言うの!?お願いだから
もう何も言わないで!私が付いていくわ!」
……優しい母さん。

「っなに言ってるの!おれが行く!夏目は母さんと幸せに暮らして!?な?夏目!」
……優しい兄さん。