紅茶と喧嘩

ある夜、話し合った。

母はずっとあの人に言っていた。
「私を連れて行って!お願い。もうあの子たちに
手を出さないで!!!」

ぼくたちを抱きしめる手は震えていた。

兄さんも言っていた。
「おれを連れて行って!夏目に…母さんに、
何もしないで!!!」

あぁ、このまま何もせずにぼくの幸せな日常や
生活は壊れていく。

そう思うと、口が勝手に動いていた。