初めて、って、なにが…?
キスが、ってこと…?
「じゃ、じゃあ、なんでなおさら…
好き同士でもないのに、こんなのおかしいよ…」
「ごめんね。嫌だったよね。」
嫌、じゃなかった…?
だって、あれは、上向けばキスしてしまうことなんて分かりきってたはず…なのに。
なんで…だろう。
「嫌、では、なかった、…」
「え…」
なんで?わたしは黒崎くんと、昨日初めて話したのに。
なんで嫌じゃなかったの?
わからない、…
「ね、白鳥さん」
「あ、はい…!」
「今度の土日さ、」
「? うん。」
「みんなで勉強会がてら、お泊まり会しない?」
「え…?」
「白鳥さん、あんまり頭良くないんでしょ?」
「うんっ…」
「雷斗もあんまよくないし、みんなで教え合えばテストもいい点取れるかもじゃん?」
「そっ、そうだね…!じゃあ、葵ちゃんと苺ちゃんに聞いてみるね…!」
「うん」
「あっ、じゃあ、わたしそろそろ行くね…!」
「わかった。」
わたしの手がドアの取っ手にかかる。
足が1歩、廊下に出る。
「白鳥さん」
「え?」
「俺、すごい楽しみ」
君が無邪気に笑うから
わたしも、
「うん、わたしも、楽しみ…!」
つられて笑っちゃった。
