「やっと届いた......」
キツく抱きしめられた私は、幸せすぎて笑っているのか、泣いているのか分からなくなっていた。
そして、少し離れた夏樹くんは私の左手を取り、薬指に指輪をはめた。
冷たい感触に、私の気持ちが叶ったことを実感した。
「紗知先輩ーー」
夏樹くんに呼ばれたけれど、私はそれを遮る。
ここは職場でもないし、もう先輩では無い。
「夏樹くん......紗知って呼んで欲しい......です」
勇気をだして言ったけれど、やっぱり恥ずかしかった。
「喜んで!......紗知も指輪付けてくれる?」
「もちろん!」
私は、夏樹くんからペアの指輪を受け取って、夏樹くんの指にはめた。
2人の指にお揃いの指輪がある事に、私は喜びを隠せなかった。
「紗知......俺、紗知の事、溺愛するんで覚悟しててくださいね?」
ーーFin



