後輩くんは溺愛を隠せない




「それはーー」



スムーズにいくかと思ったのに、質問が返された。


これは、助けに行った方がいいかなと思って1歩踏み出した時、夏樹くんが説明を始めた。



「旅館をお客様におすすめする時に、周りにある観光地の魅力も伝えることになります。その時に、ぜひこのお店を伝えたいと思ったので、お声をかけさせて頂きました。写真や説明文なども乗せて他のお店と一緒にパンフレットみたいにまとめて出す形になると思います」


「なるほど、分かりました。大丈夫ですよ、よろしくお願いします」



夏樹くんの説明、短く綺麗に纏められていて完璧。


無事に許可も貰えた。



「ありがとうございます!」



夏樹くんも許可を貰えて嬉しかったのだろうーー顔に嬉しさが滲み出ていた。



「これから店内の写真撮らせて頂いてもよろしいでしょうか?」


「はい、大丈夫です。あ、お客様は映らないようにしてくださいね」


「分かりました」



店内には、先程と少し入れ替わっていたけれど、数人のお客さんが居る。