残念そうに夏樹くんが操作するのを確認して、私はまたケーキを食べるのに集中した。
黙々と食べ続け、時々お茶も飲みながら完食した。
「美味しかった~、ご馳走様でした」
私は食べ終わったところで、夏樹くんを見る。
ちなみに、夏樹くんはとっくにゼリーを食べ終えてのんびりとお茶を飲んでいた。
「よし、夏樹くん。仕事しようか」
「えっ?」
もちろん、お腹すいていたのもあるけれど、これも仕事の一環だ。
「すみません~、私旅行代理店に務めております柏木と申します。お伺いしたい事があるのですが、責任者の方はいらっしゃいますか?」
席を離れて、入口近くに立っていた店員さんに私は声をかけた。夏樹くんも後ろから着いてくる。
「はい......私が責任者ですがーー」
たまたま話しかけた人は責任者だった。
ご夫婦で切り盛りしているらしい。



