カラメルソースは、小さなピッチャーの形をしたガラスの入れ物に入っている。
見た目もオシャレなそのピッチャーを持ち、私はケーキの上にソースをゆっくり垂らした。
トロトロと流れていくソースも良い色で輝いている。
「はぁ......、美味しそう」
フォークで一口分を取り、口の中に頬張った。
甘くとろけるプリンとクリームに、少し苦味のあるカラメルソース。
ーー相性はばっちりだ。
「ん~~! 美味しい!」
幸せで、頬が緩んでしまう。
その時、パシャリとシャッター音がなった。
目の前で、夏樹くんがスマホを構えている。
「今撮ったでしょ......」
緩みきった顔が残るのはさすがに恥ずかしい。
「すみません、つい......、でも最高に可愛かったので!!」
「そんなはずない!絶対変な顔してたし......」
「分かりました......、そんなに嫌なら消します」
ぜひとも、そうして欲しい。



