嬉しさをそのまま出して、少し微笑んだだけなのにーー、どう返事をしたらいいのか分からない。
私は、ドキドキと速まる胸の鼓動を抑えることは出来なかった。
「おまたせしました~」
どうしたらいいのかーーと、目をキョロキョロとしていた所に頼んでいたケーキと飲み物が運ばれてくる。
さっきまで戸惑っていたことなど忘れて、目の前に置かれたケーキに、私の目は輝いた。
見るからに美味しそう。食べる前から甘い匂いが鼻に届く。
「あ、夏樹くん食べる前に写真撮って!」
カメラでーーとは言わなくても、どんなものか写真を撮っておきたい。
私は自分のスマホを出して、パシャパシャと何枚か撮った。
「撮れた?」
「はい。後で送りますね」
この写真も資料の中に入れたい。
後で店員さんに聞いてみよう。
「それじゃ、食べようか」
「はい!」
「「いただきます」」
そう、声を揃えてから私は目の前のケーキから目が離せなくなった。



