後輩くんは溺愛を隠せない




「はい、実は......紗知先輩はどれにするんですか?」



優柔不断な私も、今日はメニューを見た時から惹かれて決めたものがあった。



「私はこれ!」



指を差して言ったのは、ミルクレープ。


それも、普通のクリームのでは無く、中にプリンが入っているらしい。


イラストの説明にはプリンと生クリームが交互に挟まっていると書いてある。


上からカラメルをかけて食べるみたいだ。


こんなに美味しそうなの、選ばないわけが無い。



「飲み物はどれにしますか?」



ドリンクのメニューもコーヒーや紅茶、ジュースなど沢山ある。


だけど、せっかく来たから限定物を飲もう。



「このほうじ茶にする」



ほうじ茶でも、茶葉はこの地域の特産品で限定のものだ。



「分かりました、すいませーん」



こういう時、夏樹くんはいつも頼んでくれる。


今日も手際よく頼んでくれた。



「ねぇ、夏樹くん、女将さんのインタビューどうだった?」


「初めは緊張したんですけど、すごく勉強になりました。紗知先輩とやり方似てますよね?」