後輩くんは溺愛を隠せない



案内してくれた仲居さんは私たちにお茶とお茶菓子を出してから部屋を出た。



「ぷはっ!」



緊張しすぎて息を止めていたらしい夏樹くん。


私とふたりになった事で、緊張が解けたみたいだ。



「大丈夫?」


「だ、大丈夫です」



夏樹くんが緊張するなんて珍しい。



「思っていたよりも高級な旅館だったので......」



そうだよね、私もびっくりしたよ。


事前に調べた写真から綺麗なところだろうとは思っていたけれど、値段も安かったのでまさか、こんなに高級感がある所だとは思わなかった。



「それも含めて、インタビューするからね。気持ち入れ替えて......!」


「は、はい」



うーん......、まだ硬い。


まぁ、そのうち緊張もほぐれるかな?


こういう時、どうやって緊張を解いたらいいのか分からない。


まぁ、初めては誰でも緊張するからね。


そのまま私達が待っていると、コンコンとノックする音が部屋に響いた。



「失礼いたします」