後輩くんは溺愛を隠せない



夏樹くんはその混雑具合を写真に収めていく。


そして、観光地を通り抜け3分ほど歩いたところに、目当ての旅館があった。



「ここだね」



外は和風な感じで統一されている。


外をぐるっと1周回ったけれど、予約の時間にはまだ早かった。


現在10時05分......。


アポを取っているのは11時半。



「紗知先輩、まだ早いけどどうします?」


「私達にはやることがあるのよ。そのために早く来たんだから!」



私はそう言って、来た道を引き返した。



「えっ?どこ行くんですか?」



夏樹くんは驚きながら着いてくる。



「まずは、周りに何があるかを把握するために近所を歩くよ。
どんなお店がどこにあるのか知ることも大事だからね。」


「なるほど......確かに大事ですね!」


「うん、だから行くよ」



周辺の情報を知っていれば、おすすめすることも出来る。


実際に知らないと伝えられないこともあるから、これも大事な仕事のひとつだ。



「紗知先輩と居ると、すごく勉強になります」