後輩くんは溺愛を隠せない




「紗知先輩?俺、どんな紗知先輩も大好きです。だから、全部見せてくださいね?」


「ふぁ......っ!?」



息のかかった耳から一瞬で熱くなる。



「っ......紗知先輩が可愛い......!」



あぁ......もう、誰のせいだと思ってるのだ。


私を振り回しているのは夏樹くんしか居ないんだから。


あと新幹線で1時間半......。


夏樹くんと2人きりになるので、私はどうなってしまうのか心配になった。



***



新幹線の中での私の心配は何事もなく無事に終わり、旅館近くの駅に着いた。


観光地の為か、たくさんの人で賑わっている。



「えっと......こっちだったよね......」



資料の地図を見ながらお土産が置いてあるショップを横目に進んでいく。



「あ、夏樹くんどんな所なのか写真撮って貰える?」



資料をまとめるにも実際に写真があった方がいい。


私は会社から持ってきたデジカメを夏樹くんに手渡した。



「分かりました」