サーキットの戦士達 Rd.1

スピードが遅く、コーナリングマシンのNSXは、バックストレート前の直角コーナー、バックストレート後の直角コーナー、ここで仕掛けるしか無いと、金橋は確信した。そして、バックストレート前の直角コーナーが近づく。ザナビィヒロトGT-Rは早めにブレーキングをしてタイヤライフを温存させるらしいが、金橋NSXはそんな事知ったこっちゃない。
後ろからGTRをパッシングしながらレイトブレーキングでミドル・イン・アウトのラインを取り、バックストレートへと抜けて行った。
ここで一つ問題が起きる。GT300クラスにつっかえてしまった。山路新一ドライブの雨さん7だ。パッと避けてくれたが、避けてくれなければブレーキを踏む事になり、ザナビィGTRに追い付かれる所だった。