そう彼を見つめていると
右手には小さい紙が握ってあった




もしかして…




「あ、これ?」



司くんはその紙をわたしに見せてきた


しまった!見すぎた!



「え、あの、それ…」



恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……!



やっぱ紙なんか書かなければ良かった。



また、失敗か…




「なぁ、伊藤」



「はい」



あぁ、どうしてなんだろうか
バレてしまったんだろうか


最後のバレンタインも…終わったのかな