「ここまでが、今日迄の説明だよ。
でも…………彰人君がホントに聞きたいのは
お母さんとおじさんの事と
彰人君が引き取られることになった経緯だよね。
だから、ここからはおじさんに話してもらうね。
彰人君もせっかくのチャンスだから
遠慮しないで全部聞いたら良いよ。
おじさん、彰人君が思ってた程怖くないからね。」

そう言うと親父と席を替わり、隣に来てスッと手を握った。

ギュッ。

ギュッ。

強く握ると握り返してくれる寧々。

戸惑うことばかりだが

寧々がくれたチャンスだ。




「彰人………………すまない。
お前には、辛い思いばかりさせてしまった。
…………………本当に………………悪かった。」

そう言うと、さっきと同じように土下座をする。

オイオイオイ、これは何の真似だ??

「ちょっと!!………………いいから頭を上げてくれ。
それより分かるように説明して欲しい。
お袋と親父は………………不倫だよな??」

取り合えず、一番聞きたかったことを質問した。