コーヒーと紅茶の到着を待って

寧々が再び話し始める。

「では、質問です。
彰人君は、寧々が大好きですか?」

はぁ?

そんなの、今から話すことと関係ないだろう!

睨む俺に。

「ええぇ~、答えてよう。
だって、大切なことなんだよ。
ねっ!
好きですか?」

誘導尋問のようだが…………

答えないと先に進みそうにない。

「あぁ。
20歳も年下の寧々と付き合うんだ。
おまけに、あのメンバーから取り上げたんだぞ。
好きじゃなきゃ、付き合う訳ないだろう。
恥ずかしいこと、こんなところで聞くな。」

ちょっと憮然として答えたのに………

言われた寧々の口の端は、上がっている。

チッ。

寧々のペースで進められていく質問は…………。

その後も

『パパやおおパパ、ママは好き?』

『洋兄といつも、どんなことして遊んでるの?』

『会社は、楽しい?』と

中々、核心をつかない。

「…………………寧々、もういい。
俺が自分で話す。」

痺れを切らせた俺が、自分で言う気になった時。

「待って、もう1つ教えて。
………………………お母さんに……………逢いたい?」と……………。

お母さんって……………?

俺には、母親が3人いる。

一人は、最近出来て……………。

その事は、さっき『ママが好き?』と言っていたから…………

違うはずだ。

だったら??

……………………………………………。