「泣いても許さない!
どうなんだ?
知ってて俺との二人生活を選んだのか?」

キツく言うと

ポロポロ涙を溢しながら

「この間、楽しく過ごせたから…………。
彰人君も楽しくて、離れたくないって言ってくれたし………
嫌だなんて………想像してなかった………………。」

えっ?!

俺が嫌がって、一緒に住むことをゴネてると思ってるのか??

何でそんな発想に……………。

「待て待て待て。
俺は嫌だなんて、一言も言ってないぞ。」

「でも…………二人だって聞いたとたん怒って…………。」

「バカだなぁ。
こっちにおいで。」

寧々の手を取り

そのまま膝に抱き上げた。

この泣き顔は、子供の頃のままだな。

向かい合わせに座らせると、目を見て話す。

「いいかぁ?
よぅ~く聞けよ。」

これも昔、友達と喧嘩して泣いて帰った時にやったな。

「3週間前と、今回の違いはなんだ?」

「……………………………………。」

悩む顔も昔と変わらない。

「キスだ。」

びっくりして、じっと俺を見つめる。