あぁ、そうか。

寧々は、そういう風に受けとめてたんだ………。

俺が一人、勝手にトラウマをこじらせてただけなのに。

自分のせいで、俺が悩んで辛くなったと…………。

ホントのことを話したら、なんて思うかな?



『寧々と一緒に生活して、楽し過ぎたから。

寧々が居なくなるって思った時、一人になる怖さを知った。

子供の頃のトラウマとダブって、酒を煽って死にかけた。』って。

『彰人君、ダメね。』って………笑ってくれるかな?

それとも………

呆れて幻滅する?

きっと寧々は、笑ってくれる。

そう信じて全てを話すことにした………。