「桜相手に先生をしてたら
また距離が出来て、逃げられそうじゃない?
これが俺の素の状態だよ。
彼女になってくれたんだから、早くプライベートな俺に慣れてね。
因みに
桜も俺に『先生』じゃなくて
『とおるさん』って呼んでくれたら嬉しいな。
なんだったら『亨ちゃん』でも良いよ!」と

前に春人が、からかって『亨ちゃん』って呼んで

桜が庇って怒ってくれた事を引き合いにだしてからかった。

まだ受け止められないのか…………

キョトンと大きな目を見開いて

鳩が豆鉄砲を喰らった顔をしている。

信じれない!!って所だろうなぁ。

「だってね、桜ちゃん!
ちょっとしたボタンの掛け違いで、4年も無駄にしたんだよ。
………………もう、すれ違いたくないんだよ。
お互い写真だけ眺めて4年は……………長いよね。
桜はまだ戸惑ってるだろうけど。
これまでの時間を、少しでも早く埋めて………
4年分…………嫌!
高校時代も合わせて7年分を………楽しもう!
いっぱい話して。
いっぱいデートして。
…………………そう遠くない将来。
結婚…………しよう。」

「ええっ!!!!
結婚?!」

最後のフレーズに、再び固まってしまった。

…………………まぁ、俺もこんなにすんなり言葉にするとは…………

自分自身で、驚いてるけど。

別に適当に言ってる訳じゃない。

だけど…………

もう彼女以外は、考えられないのだ。