桜の咲く頃……… 君を想う

「悪い!!
もう一度だけ俺に、ラストチャンスをくれないだろうか??
今度こそキチンと告白して…………
フラれるかもしれないけど、逃げずに頑張るから。」

俺がそう言うと。

ポンッと頭に手を乗せて………

「やっと尻に火がついたかぁ。
4年は長すぎたけどな。」と言って笑った。

「あぁ。
4年分の思いも………ちゃんと伝えるよ。」



それから四人は、色々とお膳立てしてくれた。

彼女に逢い、写真を俺に渡すという口実を作ってくれ

6人で集まる時間を用意してくれた。

俺は、この『チャンス』を逃さないように

二人になる時間を作って、告白することにしたんだ。

そう…………『チャンス』を利用して。

以前の俺だと………チャンスだと受け止めていなかった。

ラストばかり気にして…………逃げ腰だった。

今度はこれをチャンスと思って、告白する!