………………………………あぁ!!

勘違いしてるな。

天然ぶりも健在で…………可愛い。

クスクス笑い

「いえいえ。
僕のじゃなくて………親友の夏苗ちゃん達新郎新婦ですよ。」と伝えると

「…………??
夏苗………………ちゃん?
新郎…………新婦………??
あぁ!!」

やっと思い出し、真っ赤になった頬を押さえた。

「撮ります。
撮ります!!
夏苗ちゃん達を、撮ってきます!!」と………。

慌てて立ち上がる彼女を支え

「急に動くと危ないよ。」と言って

そのまま手を引いて、一緒に移動した。

「あっ…………えっ??
えっと………えっ………あの………………先生??」

戸惑うまま、言葉にする彼女は………

ホントに可愛い。



春人達に「遅くなって、ごめん。」と声をかけると。

俺と彼女の、密着具合に…………ニッ!と笑った。

俺との仲を誤解されないようにと

二人に「違う、違う。」と訴える彼女。

ラストチャンスだから…………

この関係がホントになるように、頑張るつもりだよ。

だから…………否定しないで…………。

否定の言葉を耳にしたくない俺は

「ほらっ!
二人が笑顔を向けているよ。
シャッターチャンスだよ!」と促した。