嫌………ある。
君が教えてくれた。
たくさんのこと。

「遥斗く………」

私が笑わなかったら君は安心して天国に行けないよね?

「明日になったらちゃんと見送るから………」

どんなに辛くて苦しくても………大丈夫。
笑うよ?
君がいてくれたことかま何よりも私にとっては………かけがえのない大切な日々だった。
そう伝えるためにも。
笑うんだ。

「大好きだよ………遥斗君」

最後の最後まで私は愛しい人の名前を呼ぶ。
忘れない。
忘れたくない。
だから私はその人を胸のなかに閉じ込める。
空へいってもどこにいっても君は………私の胸のなかにいる。
私はそう思ってる。


「遥斗君、私はもう大丈夫だよ」

翌日の朝。
私はそう遥斗君に言った。
伝えるんだ。
絶対に。
君がいてくれて私は幸せだったよって。
そう伝えるためにも。

「私にはもう何もないって思ってた。だけど君はそんな絶望していた私を救ってくれた。光へと導いてくれた。そんな君が………たまらなく、好きで………っ」

どんどん言っていくと涙が溢れてとまらない。
だけど決して笑顔は消さない。
だってじゃなないとダメだもん。
不安にさせちゃう。

「私は遥斗君がいてくれてよかった」