そしてあっという間に夏休みが終わった。
私たちの関係も変わった。
先輩後輩だったのが友達。
そして恋人へと変わって行った。

「聖奈先輩!」

「遥斗君!」

私たちはお互い、名前で呼び会い始めた。
まだちょっとなれないけど………。
遥斗君、は無事に退院したがまだ完全とは言えない。
それでも元気になった方なんだ。
通院しながらなんだけどね。

「聖奈先輩、お昼一緒に食べましょ!」

「うん、いいよ!」

私たちは今しかないから。
だから一緒にいっぱいいる。
傷つくってわかってる。
だけど後悔はしない。
大好きな人といられるんだから。

「遥斗君、大好きだよ!」

私は思いが溢れて仕方なかった。
だけど遥斗君は私の気持ちに応えてくれた。

「俺もです、先輩!」

「ふふっ!」

私たちは今が一番幸せ。
だってあなたは今、生きたいる。
だから………幸せなんだ。
私にはあなたと一緒にいること。
願いを叶えること。
そんくらいしか叶えてあげれない。
もっといっぱい叶えたい。
だけどダメだった。
君は私をときめかせてばっかり。
だかは私はもらってばかり。

「遥斗君、またね!」

それが最後だったなんて知らなかった。
もう会えないんだ………。