放課後に毎日準備をする体育祭実行委員会。
毎日大変です。
だけど飯島君がいるからかな?
なんかとっても楽しいです。
「聖奈ちゃん、それとって」
「?それって………これですか、久我君」
私はそばにあった赤色の絵の具を持って久我に渡した。
「そうそう!ありがと!」
久我君は受け取って笑ってお礼を言ってくれた。
………お礼言われるのも悪くないかも。
そう思った。
「先輩っ!!」
突然、飯島君が私の腕を引っ張って廊下に連れてこられた。
「どうかしたの?」
私は聞く。
飯島君はちょっとなんか拗ねている。
本当にどうかしたのかな?
私は心配になって飯島君をじっくり見てみる。
けど、特に異常はなさそう。
「もう、先輩のバカーっ!!」
「なっ………!?失礼な!私は毎回テスト満点です!!」
と私は言った。
決して私はバカじゃないもん。
それにバカっていうほうがバカなんだもん!
「先輩、優しすぎますよ………」
「へ?」
私、皆に優しくしてるの?
ちょっと意外だな………。
自分で言うのもあれだけどね。
「もう、他の人に微笑まないでください!」
「え、どうして?」
私はキョトンとした顔で飯島君に聞いた。
飯島君はため息をついた。