「実行委員大変だけどいいの?」

「はい!先輩と一緒なら全然平気です!!」

そう言った飯島君。
………素直で何も隠し事をしなさそうな人。
それが今まで飯島君と関わってきたなかで私が思ったこと。
素直というかなんだろう。
優しくてどこか暖かい。

「それで」

「………」

私はチラッと彼を見た。
だけど飯島君は楽しそうに実行委員の話をしていた。
やっぱり彼は絶対に私に隠し事とかしないだろうな。
そう思った。
だから私は彼を………飯島君を信じてみたいと思ったんだ。
彼だから………。

「一緒に頑張ろうね」

私は微笑んでいた。
きっと………また人を信じられたことが嬉しくて、笑ってしまったんだろう。

「………はい!」

ねぇ、飯島君。
あなたは………隠し事なんてしてないよね?
聞きたいけど聞くのが怖い。
だから私は信じることにする。
君が嘘偽りのない人だって。
私とずっと笑って一緒にいてくれる人だって。
そう思ってもいいんだよね………?

「っ………」

わからない。
それだけはわからない。
聞いてみてもいいの?
でももし………私が考えていたことと違ってたら?
そう思うと怖くてたまらない。

「じゃあまたね、先輩!」

「あ………、うん」