次の日。





先輩とあの子が一緒に登校してきた。




噂によると、2人が一緒に出かけた日、つまり、一昨日には、付き合っていたんだって。




あの子が、先輩の1番になりたいって、言ったんだって。




先輩は、それに、応えたんだって。





周りの子は、私と先輩が付き合っていた事を知らない。




先輩が、





「お前がいじめられたら嫌だから。」って言ってたから。






でも、あの子のことは言うんですね。






昨日さんざん泣いたのに、また泣きそうになった。





それを見た、付き合っていた事を唯一知っている親友が、手を引いて中庭に連れていってくれた。





私は、今までのことを全て親友に話した。





浮気されたこと、デートをドタキャンされたこと、別れたこと。






涙ながらに話す私を、親友は抱きしめて、一緒に泣いてくれた。





少しだけ、心が軽くなった気がした。