ポロポロと、涙が溢れた。




でも、先輩がこの涙を拭ってくれることはもうないんだ。




私は、ニッコリ笑って、言った。





「先輩、大好きです。ほんとにほんとに大好きです。」




……………別れましょう



















私は、先輩のいなくなった屋上で、ぼそっと呟いた。
















「浮気、されちゃえばいいのに。」







この苦しみを、味わってもらいたい。









別れましょうと、言った時の先輩の顔が忘れられない。







悲しんでいるようで、目の奥が喜んでいましたよ。




そんなにあの子のこと、好きなんですね。






明日になったら、先輩は、あの子と2人で登校するんだろうな。






美男美女。お似合いだね。







私は独りで、また泣いた。