3月1日、卒業式。


1月、2月は自由登校で合格したわたしは、玲那と遊んだり、実家に帰省したりした。



公平は相変わらずの天才的な頭脳で東京にある国立大学に合格した。



わたしとは違う大学だけど、同じ東京だから同棲できるかな〜とか思った。



公平は生きていた中でめっちゃ勉強したという。



公平のお母さんの話によると、夜中の3時まで勉強したらしい。



公平が大学合格が決まった後は、公平とわたしの実家に行って、わたしのお母さんが、「美羽をこれからよろしくね!」とまで言ったのが印象に残っている。璃空は公平がいないときに、「めっちゃかっこいい人だね。」と言ってきて嬉しかった。



本当に3年間楽しかった。辛かったこともあったけど、周りの人達のおかげで3年間がとてもいい思い出となった。



そして、公平に再会できてよかった。



公平のおかげで高校生活がもっと楽しく過ごせたと思う。



卒業式終了後、最後のHR。



クラスのみんなが1人1人、最後のメッセージを言う。



玲那は泣きながらメッセージを言う。



わたしも泣きそうだけど、なんとか堪えて、みんなに感謝の言葉を言った。



相沢先生は卒業式では泣かなかったのに、最後の挨拶の前に大号泣した。



その姿を見てクラス中大爆笑。


「みんな、静かに!本当に3年間お疲れ様。親御様にもここまで支えてくれたことを感謝します。みんなは、楽しいことも辛いこともいろんなことをみんな乗り越えてきたと思います。これからもいろんなことを経験すると思います。でも自分がやりたいことを見つけて貫けば必ず結果が出るから、自分のペースで頑張ってください。俺にとって初めての3年生担当です。こうやって輝いてくれたみんなのこと忘れません。みんな卒業おめでとう!」




HR後はみんなと写真撮影。



クラス中だけじゃなく、学年のみんな、バレー部の後輩や親とも写真を撮った。



「美羽!」


「玲那!今までほんとありがとう、いろいろ助けてくれて、ずっと親友だよ。」



「私こそありがとうぅぅぅ」



「玲那、泣きすぎだよ〜」



「美羽、公平いるよ?」



桜の木の下に公平がいた。



「行くね、颯汰くんと頑張ってね!」



「颯汰と結婚するんだよ。」



「へ〜、そうな…いや、えーーー!?!?!?」



「そー、2月25日にね。」



「玲那の誕生日じゃん!」



「そうそう、指輪じゃなくてネックレスもらったんだけどね。颯汰は卒業後就職するからその後指輪あげるって、それで入籍するの。」



「颯汰くんめっちゃいい人じゃん…」



「美羽も公平と結婚すればいいのに〜。」



「まだ早いよ〜」



「いい報告待ってますっ、てかはやく公平のところにほら!」



玲那から背中を押されて、公平がいる場所に向かった。



「公平、待った?」



「少しだけな。」



「あーごめん、玲那が颯汰くんと結婚すると聞いて話聞いてたの。」



「そうなんだ。」



「公平、全然びっくりしないね?」



「俺らも結婚するからな〜。」



「えー!!!!」



「声がでかいよ」



「これが正式なプロポーズじゃないけど、お母さんが3月青森に帰るんやて、美羽ちゃんと自由に暮らしなさいと言われてな。それで美羽とまた一緒に暮らしたいし、大学でも勉強や2人での生活頑張って将来は美羽と一緒になりたい。」



「わたしもだよ。公平、大好きだよ。」



「美羽、こっちに来て。」



公平に引っ張られて、校舎裏に来た。



「ちょっとだけだけど」



キスをした。



公平が離した。公平にしては短いキスだった。



「公平、短いよ。」



わたしからまたキスをした。お互いにお互いを求め合うようなキスを。



お互いがお互いを離さない誓いのようなキスだった。