そもそも…
「裏警察ってなに」
初めて聞いた。
「ご説明します」
神代さんが空中で手をさっと動かすと
透明のパネルが現れ、文字が浮かび上がってきた
…現実離れのことが多すぎて訳わかんねぇ。
とか思いながら、刺激的な出来事に少しワクワクしている自分がいる…
「まず俺から説明するよ!
裏警察っていうのは法律的に立件の不可能な事件や、不可解な事件、
人間じゃ対処しきれないような凶悪事件に、合法的に解決する部署なんだ」
「はぁ…
人間じゃ対処しきれない……ロボットとかに任せるのか?」
「いや、人間だ」
どっちなんだよ、
「人間の脳っていつも何%くらい使われいるの思う?」
「…10%だったはず」
「この世界には、100%近く脳を使うことができる人がいるんだ」
…は?
そんな人がいたらこの世界滅びるぞ?
「冗談はいいから青木、」
「冗談じゃないって!笑
現に目の前にいるじゃん!」
目の前…
「神代、さんが?いや、嘘だろ笑
映画じゃねぇんだから」
外国映画にそんな話あったような
「あなたが思い描いている外国の映画では、身体機能が著しく向上したり重力を操ることができるというものです」
神代さんがボソッと呟いた
…俺何も言ってないよ?
「あーそうそう!あの映画はフィクションってことになってるけど、
80%事実だからね。
透視することなんて、椿ちゃんからしたらお安い御用だよ笑
で、こういう人達のことを、Coeur courageux“ブレイブハート”っていうんだ
勇敢?みたいな意味。」
はぁ…なるほど。。
という事は、神代さんはそのブレイブハートとか言う人なのか
「ちなみに、脳を100%使ってしまうと人体破壊が起こるとか言われてるけど
椿ちゃんはそれを制御する能力まで備わっててるから。
他にも人の傷を直したり、ものを操ったりすることなんかお安い御用
本当に凄いよね」



